更新情報

2021年の下関船舶艤装

2021.12.28

お世話になっております。

 

本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
弊社は下記の日程を年末年始の休業期間とさせていただきます。

年末の営業:1228日(火) 午前10時まで
新年の営業:15日(水) 午前10時より

 

2021年も慌ただしく過ぎなんと12月営業最終日でございます。

オリンピックも開催されましたが引き続きコロナの影響も続き

なんとも複雑な2021年でした。

そんな中有難いことに色々なお仕事を頂きましたのでご紹介させていただきます!

小さなものから大きなものまで!

 

まずはドドン!と大きなものをご紹介いたします!

伸縮式タラップ (1)

伸縮式タラップ (2)

伸縮式タラップ!お客様が写真を送付してくださったのですが

実際に設置されている姿を見られると感慨深いものです。

通路には滑り止めの塗料が塗られ安全面にも配慮されております!

 

同じく滑り止め加工されている品物がこちら!

dav

sdr

こちらは海に浮かぶ浮標、ブイです。

こちらもトップは滑り止め加工が施されております。

素直な気持ちなんですが、こーんな重量物が海に浮くって

不思議ですよね…(笑)

 

海に浮かぶといえば!船積み出荷の写真が!

船積出荷 (1)

こちら造船所様へ納入したアルミの上部構造

弊社内で内装の下地まで終わらせていたので造船所に到着してからは

完成までが早かったとのことでした。

 

そしてこちらも船体上部にとりつくオーニング。

船積出荷 (2)

台船で弊社裏側の海にて積み込みを行い近くの埠頭で大型船に積み替えます。

船積出荷

 

台船の状態からみると大きさにびっくりします…

大きな貨物船ぎゅうぎゅうに詰め込まれてお客様の元へ旅立ってゆきました

 

大きさで言えばこちらはもっと大きい!

最近各国力を入れている洋上風力発電機にて採用されております扉です。

グレーの箇所が海面より下になるところです。

一斉扉 (1)

黄色の海面より上の箇所には弊社の扉が!

一斉扉 (2)

もっともっと普及して環境にやさしいエネルギーとして活躍してほしいものです!

 

環境といえば、今年は地殻の変動によって海面に軽石が浮かんでしまう

環境問題が発生しましたね。環境問題、と括るには些か語弊があるかもしれませんが

人間が生きていく上でどうにか解消したいと砂利回収船が活躍している姿が

YOUTUBEに載せられていて働く船は本当にかっこいいなあと改めて感じた次第です。

そんな同様の砂利回収船で活躍してくれているのがこちら!

土砂圧送機 (1)

土砂圧送機 (3)

土砂圧送機(2)

かっこいいので三方向からの写真でご紹介しております(笑)

環境問題によって働く船のかっこよさがフューチャーされた動画

ぜひとも見ていただければなあと思います。

 

働く船にはいろいろと製品を納入させていただいております。

下関船舶艤装、の名の通り艤装品を多く作らせていただいておりますので

THE艤装品!も紹介したいとおもいます。

 

まずはこちらー!

マスト

マストーー(ドラえもんの調子で読んでいただければ)

マスト、といっても今までの更新でも紹介してきましたように

船に合わせて色々な形があるのです。

船体から計算されたマストはそれぞれ特徴があり見ていて楽しいんですよ。

 

そして次はこちらー

ユニバーサルローラー (1)

ユニバーサルローラーー(ドラえもんの調子で読んでいただければ)

船は海に浮かんでおり、陸との係船は必須です。

海には波がありうねりがあることで船は上下左右と揺れるものです。

そんな時に活躍してくれるのがこのローラーです。

中心がぐるぐるまわるので海のもたらす揺れにも対応してくれるので

係船を行うロープやワイヤーへの負荷を軽くしてくれるのです!

 

お次はー

ホールド内ショベル庫扉

ホールド内シャベル庫扉ー(ドラえもん以下略)

先に載せました船積みにも使用されていたような大型船のホールド内にて使用されてます。

今見えている面が船内側になり、外側はフラットになっています。

たくさん扉を締め付けるためのクリップが付いていますが

これはホールド内に積載される砂や液体などの侵入を防ぐために

がっちりと固定されるのに使用されるそうな!

 

はい!次!

通風筒

キセル型通風筒 (1)  キセル型通風筒 (3)

 

各種通風筒ー(ド略)

船には欠かせない通風筒ですね!珍しいのはキセル型通風筒かな?

うっすら見えると思いますがこちら板を継いで製作しております。

CADにて板の展開を行い作っていくんですが…いや本当にすごいです。

立体パズルですよあれは…いまだに展開難しいので精進あるのみです…

 

船につくものといえばこんなものも!

クレーン下ハウス (2)

クレーン下ハウス (1)

クレーンの高さに合わせて作られたハウス!(ドラえもん終了)

船主殿のこだわりが詰まっており、気持ちだけは匠です(笑)

社内で見たときはただの箱状態だったんですが造船所殿で

どんどんと家になっていく様は劇的ビフォーアフターです!

 

ハウスが取り付いたのは作業船と呼ばれる大きなクレーンが

搭載されている船でして、こんな艤装品も取り付いています。

傾斜三方ローラー

SUS貼ブルワーク付きローラー

傾斜三方ローラーにSUS貼ローラーです!

ローラーに色々な形状があることからもわかる様に陸との係船など

船から出ているワイヤーや綱には大切な役割を担ってもらっているんですよ。

海に近いところに住んでいた私などは船に掛かるロープで綱渡りなどしてましたが

今となっては色々と恐ろしいことしてたなあ、と反省しております(危ないです)

 

他にはこんなものも!

ランプウェイポスト

一見なんのこっちゃ状態ですよね(笑)

こちらフェリーなどによく見られます車用のスロープ、ランプウェイを

吊り下げるのに活躍してますランプウェイポストです!

昔は彦島にもカーフェリーがあったんですよ。

まさかこんな風に船にかかわるお仕事に携わるとは思ってもいなかったので

もっと見ればよかったなあーと見かけるたびに郷愁を感じる一品です(笑)

 

大きい品物が続きましたが小さいものはこんなものも!

タイヤ吊り金物

船に吊り下がっているタイヤ、あれは岸壁と船体がぶつかって

破損することを防止するためにクッションとして使用されています。

そのタイヤを吊り下げるための金物や

Uボルト曲げ

お客様の要望に合わせて特注しましたUボルトなど!

50mm近い径の丸棒をここまで両側の誤差少なく曲げております!

今年も職人さんに助けられながらいろいろと製作させていただきました!

 

おおお…一年の総括をしようとしたら思わず長くなってしまった!

製品ばかりでなく今年も面白かった社内の様子を載せようと思っていたのですが

長くなりすぎて飽きられるかもしれないので今年はこれで締めさせていただくことにします。

来年に2021年の愉快な下関船舶艤装を振り返りながら新年のご挨拶させていただきたいと思います。

 

今年も多くのご縁をありがとうございました。

年末にかけて寒さも増すようですが皆様が健康で健やかに新しい年を迎えられるよう

お祈りし、結びの挨拶とさせていただきます。よいお年を!

 

2021年12月28日